118:名無しNIPPER[sage]
2020/09/14(月) 23:36:54.22 ID:JwosRg690
目の無いハーフエルフの赤ん坊が森から追放される儀式があったの
その子はエルフの特徴が一つも無かった
人間との間で生まれたハーフエルフはみんな耳が小さい
だからエルフの森では下級エルフと言われていじめられる
特にエルフの特徴を一つも持っていなかったその子は
まだ赤ん坊なのに森の外へ追放された
私はその追放の儀式の時にその子見たことがある
目の中に瞳が無かった
女エルフ「剣士の顔を見て思い出した…あの時の子かもしれないって」
女海賊「言われてみると女みたいな顔立ちだもんねぇ…エルフだったら納得」
剣士「それはどれくらい昔の話?」
女エルフ「私はまだ24年目…その時6年目くらいだから18年くらい前」
女海賊「ええええええええ!?あんたまだ18歳なの?ガキじゃん!!」
女エルフ「体が小さいのはまだ成長しきっていないから…」
女海賊「…あんたはなんで人間に捕まったのさ?」
女エルフ「ハイエルフは森を出る事は殆どなくて外の見回りはハーフエルフの役割」
女海賊「小間使いって訳だ?」
女エルフ「人間達が森を荒らしてエルフ狩りをしているの」
女海賊「あんたの他にも捕まっているエルフがいっぱいいるんだ?」
女エルフ「人間の数は私たちエルフよりも100倍も200倍も多いの」
女海賊「ふむぅ…人間は悪い事ばっかりするねぇ…」
女エルフ「人間さえいなければ不幸なハーフエルフも生まれないのに…」
女海賊「むむ…ピーンと来たぞ!?お腹の中に子供が出来てるのかも?」
女エルフ「…」
女海賊「なるほど理解できた…エルフの森でハーフエルフが迫害される理由」
女エルフ「エルフは同族を殺めてはいけない掟」
女海賊「だから追放という方法しか取れないのか」
女エルフ「もしお腹の中に子供が出来ていたら私はその子を愛せるか自信が無い」
剣士「…もうその話は聞きたくない」
女エルフ「ごめんなさい」
剣士「僕の母さんはここに居る」
女海賊「白い毛皮…」
剣士「ずっと僕を愛してくれている…それで良い」
----------
971Res/1529.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20