143: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/22(火) 21:41:14.24 ID:CC20O+KU0
私が、私でなくなってしまう。
そんな焦燥が私を包み込んだ。
「高垣さん。今高垣さんに必要なのは、完全な休息です。ゆっくり療養される、その時間が必要なんです」
「ダメなんです! それじゃ、ダメなんです!」
私は狂ったように叫んだ。
「私から、仕事を、奪わないでください! ……私は、アイドルを続けなければ、いけないんです! それが!」
そして、力なくへたり込む。
「Pさんの残してくれた、ものだから……私とPさんの、たったひとつの、繋がり……お願い……」
振り乱した髪もそのままに、私は呟くのだ。
「もう……奪わないで……」
216Res/171.18 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20