119: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/21(月) 23:01:43.29 ID:brMXuKjJ0
舞台袖、私は佇む。客席の熱気と緊張が、肌に伝わってくる。ベルが鳴った。
「本日は、高垣楓アコースティックライブにお越しくださいまして、誠にありがとうございます……」
サポメンとの円陣。私はみんなに告げた。
「本日の出会いに感謝して……さあ、行きましょう」
掛け声はいらない。静かにエールを送り、そして舞台へ。
ライブはアコギのアルペジオから、静かに始まった。
アコースティックの音は静かに熱気を帯びて、私を躍らせる。
曲が進むたび、私は気持ちが高揚するのを、体いっぱいに感じる。
このスリリングな駆け引き、生音の緊張感が私をさらに昂らせる。
そしてファンの熱気。ライブは最高潮に達する。
ああ、この気持ち。この、肌触り。
気が付けば予定の曲をすべてこなし、アンコールへと突入するのだ。
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