7: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:05:41.60 ID:AgSNqDxh0
P「ううん、何もない。せっかくだし、そのままお風呂入ったら?」
星梨花「……そうしますね。あっよかったらわたしのキャリーバッグからお着がえを持ってきてもらってもいいですか? びちょ濡れでお家を歩き回るのはちょっと」
P「分かった」
浴室から出て、星梨花のバッグを探す。これだ。ただキャリーバッグを家で転がすのは狭い家では不可能だし、なぜかやたら重くて持ち上がらない。
なら中身だけ持っていくしかない。
女の子のバッグを開けるのは気が引けるが、これは星梨花に頼まれたことなんだと自分に言い聞かせてバッグのチャックを開ける。
そこで俺は初めて気が付いた。着替えを持っていくということは、その、下着も当然持っていくことになる。さっきの下着が透けた星梨花を思い出してしまう。ぱ、パンツだって持っていかなきゃいけないハズだ。……星梨花はどういうのを持っているのだろう。
汗ばんだ手でバッグを開けようとした瞬間、急に後ろから声を掛けられた。
桃子「お兄ちゃん、なにやってるの?」
背中に冷や汗が滝のように走る。
俺の「しまった」っていう表情をみて桃子はすべてを理解したのか、こう言い残して去っていた。
桃子「サイテー」
まるで虫けらをみるような冷たい視線だった。
結局、腰がミシミシ言うのを感じながらバッグごと持っていくのだった。
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