765楽園sideL2話ルート育
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15: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:16:31.08 ID:AgSNqDxh0
桃子を初等部まで送り届けたあと、俺は例の女の子のことが気になった。

どうせ遅刻だ。学校をサボってもいいだろう。

たしかこっちの方向に飛んでいったような。

なんとなく勘でそちらを進むと公園があった。

平日の午前中なのにベンチで休んでる女の子がいる。

気になって声をかけた。

P「こんなところで何やってるんだ? 育坊」

育「え?あっPさん! えっと休んでただけだよ」

P「平日の午前中に?」

育「それは……ごめんなさい」

P「いや別に謝られたいわけじゃない」

育坊をちらと観察する。

P「スカートに砂がついてるな」

育「え、ほんとだ。ありがとう」

育坊は立ち上がって砂を払った。

P「問題はなぜスカートに砂がつくかだ」

育「えっと、実は転んじゃったんだよ」

P「だったら花こう土系の土がつくか、アスファルトで擦ったような跡がつくはず」

育「……実は砂場で遊んでたの」

P「そう公園で砂があるような場所といえば砂場しかない。で今度は砂場を見てみようか」

育「……うん」

P「砂場で遊ぶといえば山をつくるとか。でも砂は山どころかえぐれている。むしろどこからか砂場に突っ込んだような跡だ」

育「……」

P「なあ育坊キミは砂場にベッドスライディングをして遊んでたのか? それにこの砂のえぐれ方、角度がついてるな。まるで空を飛んでてここに突っ込んだような」。

育の背筋がピンと伸びた。

育「あっそれはね。えっと」

育坊は人に見抜かれるのは得意じゃないらしい。子どもらしく焦っているようにみえた。

P「あとね。ネタばらしするけど、実際に見たんだ。空を飛ぶとこ」



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