16: ◆X0TyCi.5oo[saga]
2020/09/10(木) 04:18:23.92 ID:AgSNqDxh0
育「そこまで見られたんなら仕方ないかあ。実はわたし、魔法が使えるんだ」
実際みたので信じるしかない。てか昨日言ってたな。
P「そうか」
育「おどろかないの?」
P「理解が追いついてない感じだ」
育「えっとね、ってわわっ」
育坊は、急に俺の胸に体を預けるようによろめいた。
P「大丈夫か?」
育「うん、ごめんなさい。さっき魔法を使いすぎちゃって。なんとか柔らかい砂場には着地できたんだけど」
P「もしかして桃子を助けてくれたのも」
育「そう、わたしだよ。さすがにトラックを動かすのはやりすぎたみたい」
P「育坊のおかげだったんだな。ありがとう」
育「ううん、桃子ちゃんが無事でよかったよ」
P「で、やっぱり魔法使うと体力が減るのか?」
育「うん、だから……抱っこして」
P「え?」
育「わたしの魔法はね、愛を感じると回復するの。だから抱っこしてほしいな」
P「こ、こうか?」
育を抱きしめる。その瞬間、ミルクのようなあまい香りが鼻孔をくすぐった。
手を回すと子ども特有の細い体躯を感じられる。
愛おしくなって頭をなでた。
育「ふう……ありがとう、Pさん。だいぶよくなったよ」
P「これぐらいならお安い御用だ」
育「なんかすっごくドキドキしちゃった」
P「俺もだよ」
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