37:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 23:04:32.40 ID:FP9CMTOT0
「そんなに先生が怖いんだ。魔王ってのもたいしたことないのね」
絶望的な状況に足が震える。
だけどせめて他の子が逃げる時間くらいは稼がないと。気を引くために魔王を挑発しながら、指でジュリアに指示を出すと頷いてくれたのが見えた。
「いい加減封印されるのもうんざりだし完全に滅ぼされるのも勘弁でな。英雄の末裔と『選ばれし少女』とやらを先に仕留めてからその他の有象無象はじっくり料理することに決めた」
「え?」
目的は私と翼?
まずいまずいまずい。油断している隙を狙えばとか思っていたけど最初からターゲットにされてるんじゃそんなもの期待できない。
「貴様が英雄の末裔だな。手始めに先祖のツケを清算してもらおうではないか」
睨まれただけなのに体の芯まで凍りついていくのを感じた。
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