35:名無しNIPPER[sage]
2020/09/09(水) 22:56:09.92 ID:FP9CMTOT0
魔王城から魔王の眷属であろう数多の魔獣が学園に向かって降りてくる。
「みんな、ここにいなさい!」
「絶対に学校から出ちゃだめからね」
校長のあずさ先生を筆頭に先生たちが学園を守るため次々と学校の外へと出ていく。
「歌織先生!」
「可奈ちゃん。ちょうどよかったわ。魔王は私たちがどうにかするからみんなを安心させてあげて」
「私も行きます!」
翼はまだ魔王を倒せる腕前なんてない。だったら私が封印するしかない。
実力不足でご先祖様に比べたら短い期間しか無理だろうけど。それでもせめて翼が一人前になるまでの時間稼ぎにでもなれば。
「ダメよ! お願いだからもう私の目の前で犠牲になろうとなんてないで」
もしかして先生はやよいおばあちゃんと...?
「あっ!?」
そんなことを一瞬考えてしまった間に歌織先生はすでに遠くに行ってしまい、更に学校全体を覆う結界を作っていた。
これじゃあ追いかけられない。
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