羽川翼「それが……我が主人のお望みとあらば」阿良々木暦「決まりだな」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/09/08(火) 23:30:43.11 ID:lUuaoiGOO
「復讐や仇討ちなどくだらん。そんなことよりも、うぬは自分の主人のために今するべきことがあるじゃろう。害悪ではないと証明せんか」
害悪ではない証明。自分の必要性を明示する。
「よいか、従僕の従僕よ。うぬは儂らの中で唯一血を送り出す心臓を持っておる。仮にも吸血鬼ならその意味くらい理解出来るじゃろう?」
「はい……わかりました」
私に出来ることは限られてる。食事の提供だ。
「阿良々木くん……私の血を吸って?」
「っ……でも、羽川だってさっきあんなに血を流していたじゃないか……僕のことはいいから」
「阿良々木くんは私の主人だから。飲んで?」
優しい主人に血を飲ませるのは、ひと苦労だ。
「僕は……平気だ。羽川の血をもう見たくない」
その言い方は傷つく。私の血が不味いみたい。
「じゃあ、血じゃないならいい?」
「えっ?」
「私のおしっこだったら、飲んでくれる?」
尿とは、血液を腎臓がろ過した際に作られる。
つまり、原料は血液である。血はおしっこだ。
だから、阿良々木くんにおしっこを飲ませる。
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