小宮果穂「クズミさんがゴミを捨て」
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3: ◆eodXldT6W6[saga]
2020/09/06(日) 07:24:24.68 ID:sPru/fk9O

 その女の子はすらっとした長い脚をピンと伸ばし、木陰になっているベンチで一息ついているように上を向いていた。暑さにまいって脱力しているのか、ベンチに浅く腰掛けいまにもずり落ちてしまいそうだったが90度の角度に足首が曲がっていて、踵のところだけがストッパーの役割をして女の子をベンチに留めいていた。

 女の子は足音に気づくと顔を上げ、仕切りの向こうに置いてあった荷物を自分の膝の上に置き、久住のために座る場所を作った。


久住「ええの?」

果穂「はい。影になってるのこっちだけですから」


 女の子の言う通り、木陰にあるのはそのベンチだけだった。


久住「じゃ、ちょっととなり失礼しますー」


 久住はそう言いベンチに腰掛けると、ペットボトルの蓋を開け黒く泡立つコーラを飲み出した。

 半分以上を一気に飲み下し、爽快な気分とともにゲップをした。

 ペットボトルを口から離した久住は隣の女の子がキラキラした目でこちらを見ていることに気づいた。





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