鹿賀りん「ダイキチが悪いんだよ?」河地大吉「ああ……俺が悪い」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/09/02(水) 22:10:44.39 ID:VrI1bENjO
「あれ……? りん? どこだ……?」

なるべく、急いで戻ったつもりだった。

しかし、りんの姿が見当たらない。
風船を配るくまはまだ近くに居た。
しかし、りんが居なくなっていた。

「りん! おーい、りーん!!」
「あの、どうかしましたか……?」

雑貨屋で大声を張り上げていると、その様子を不審に思ったらしき店員を声をかけられて、これ幸いとばかりに事情を説明する。

「子供とはぐれたんです! 女の子です!」
「このお店ではぐれたんですか?」
「はい! 見ませんでしたか?」
「さあ……女の子ひとりなら目立つ筈ですが、そのようなお客様は残念ながら……」

そんな馬鹿な。りんはかわいい女の子だ。
保護者目線の贔屓目かも知れないが、それでもあんなに熱心に商品を眺めていたのだ。
店員からしたら間違いなく印象に残る筈。
にも関わらず、見覚えすらないなんて。

「そ、そうだ! 風船!」
「はい?」
「あそこに居るくまから赤い風船を貰って、それを手に持っていた筈なんです!」

風船を配るくまを指差して特徴を伝えるも、店員はますます困った顔をして。

「それなら気がつかない筈はないのですが……お力になれず、申し訳ありません」
「そう……ですか」

がっくりと肩を落とすも、そんな場合ではない。完全に行方不明だ。いや、事件かも。
誘拐でもされたのではないかと不安になる。


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