【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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9: ◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:02:15.51 ID:oDG5Ig1P0
他の宿泊客の姿はなかった
ここまで来るとやっぱり人間では不可能だとすら思えてくる
予定通り、入浴を済ませて部屋に戻る
その後もテレビ見て遊んだりしてたけど、立て続けにあの紙は落ちてくる
しかも私だけじゃなくて他のルームメイトも同じ目に遭っているらしい
そもそもこの時間からは「各部屋施錠厳守!」と先生から注意されているので
窓も全て閉め切って、部屋はエアコンしかつけてない
もはやストーカーじゃなくて何かしらの霊が憑りついてしまったんだろう
さすがに不愉快になってきた私たちは消灯時間よりも早めに布団を敷いて
電気を消して全員寝る事にした


―――修学旅行2日目―――

他のみんなは先に起きているみたいで
何やら朝っぱらから騒がしくて目が覚めてしまった

雪穂「おはよう….って一体何なの!?」

目が覚めると、部屋には何十枚もの紙が散らばっていた

生徒N「あぁ、高坂さんも起きてたの?」

生徒Q「見てよこれ」

私だけじゃなく他の子の足元にも落ちていた
部屋にいる生徒はみんな、外で一緒だった班のメンバーとは違うけど
きっと他の班の子も誰かしら、昨日同じ水を飲んだかもしれない

雪穂「とりあえず気持ち悪いから早く片付けて、朝ごはん食べにいこう」

生徒N「うん、そうしよう」

昨日と同じ1階の食堂で朝食バイキングを食べる
昨夜と同様に、食事中にもお構いなく落ちてきたけど
今はとにかく腹ペコなのでパンでもご飯でもおかずでも食べまくる
もちろん後で拾って片付けたから大丈夫だよ

そして9時になったらフロントに集合してバスの乗り出発
この日は班分けとかはなく、学校全体で同じ場所を周る予定なので
昨日みたいな自由行動は出来ないけど
でも3年生全員でひとつの街を観光するのもそれは楽しい

午前中は栄区のいろんな名所を歩き回る事になった
まずは現在廃墟となっている「神浜記録博物館」(通称:記録ミュージアム)
本来なら一般の者は中に入れないが、特別に事前に許可をもらっているため
入館して1階のみ見る事が出来たが
どれも古びており、字もにじんでいて読めない
だけどとても神浜の歴史を感じられる物だった

次に繁華街へ移動して、そこで水族館に入った
いろんな魚や甲殻類など海の生き物をガラス越しに見て癒されて
そして屋外ではイルカのショーをやっていた
その後は近くの中華街に行き、学校が事前に予約していた本格中華料理店に全員で入った
ただでさえ広いお店ではあるけど、私たち生徒は特別な部屋に案内され
先生たちは一般のお客さんと同じ部屋で食事をする事になった


生徒一同「わーすごく広くておしゃれ!」

生徒D「なんか、生徒と職員で部屋分けられてるみたいだけど」

生徒E「私たちだけこんな特等席でいいのかしら?」

雪穂「私たちじゃとても人数が多すぎて、一般の客室じゃあふれちゃうからね」

亜里沙「なんだかVIPになった気分」

全員で浮かれていると、コース形式で料理がそれぞれのテーブルに次々と置かれていく

生徒一同「いただきます!」

雪穂「この桃饅頭、中の餡子が柔らかくて口の中で溶けて美味しい!」

亜里沙「どれどれ?」

雪穂「もうね、うちの「ほむまん」とはえらい違いだよ」

亜里沙「穂むら饅頭もなかなかおいしいけど、ここの中華料理は別格だね」

こうしてくつろいで餃子とか小籠包、北京ダックなど
ゆっくり食べていると….突然、私たちの目の前に謎の触手が現れた

生徒一同「きゃああああああああ!!!」


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