【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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8: ◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:01:08.49 ID:oDG5Ig1P0
雪穂「亜里沙のおばあちゃんは今でも生きてるじゃん」

亜里沙「でも、私たち年に1回しかロシアに帰って、おばあちゃんに会う事が出来ないんだ」

雪穂「まあ場合によっては忙しくて会えない時もあるから仕方ないか」

雪穂「それでもう1枚は?」

亜里沙の絵馬『天国のお父さんとお母さんに会いたい』

雪穂「あそこにルールが書いてあるけど、絵馬には1枚に付き一人しか書いちゃいけないんだって」

亜里沙「それじゃあ両親にはもう会えなくなっちゃうの?」

雪穂「まあ仮に分けて書いた所でその願い事が本当に叶うかどうかも分からないけど」

亜里沙「それじゃあこれって占いとかおみくじと一緒なの?」

雪穂「私はそういった都市伝説とかは信じてないからどうでもいいんだけど」

雪穂「死んだ人よりも今生きてる人に会おうって考えた方がいいよ、生きてるうちにね」

『19』

生徒C「また降ってきたよ」

生徒A「やっぱりストーカーでもいるんじゃない?」

生徒B「わざわざこんな長距離まで追っかけてくるかな?」

雪穂「何かこのまま外歩くも怖くなってきたから」

雪穂「ちょっと早いけど、ホテルに行こう!」

亜里沙「えぇ?だってまだ集合時間まであと2時間残ってるよ」

雪穂「今はそれどころじゃないよ」

生徒A「雪穂の言う通り、何か起きてからじゃ遅いんだよ!」

生徒B「私だってまだ観光続けたかったけど、しょうがないよ」

生徒C「ホテル戻って先生にちゃんと事情話しましょう」

実はこの後、水名区全体を歩き回って
水名区町おこし委員会が主催する「水名スタンプラリー」というイベントが期間限定で毎日開催されている
私たちもその町おこしに参加してカードに書かれた各スポットを巡ってスタンプを集める予定だったけど
あまり人気のない所まで行くと、本当に事件に巻き込まれてしまうリスクがあるから
今日は一旦諦めて、またいつかプライベートでここに来ようと思ってる
というわけで予定よりも早く、他の班よりも一足先にホテルへ向かう

――宿泊先で合流――
今回のリゾートホテル「グランドニューミズナ」
夕方5時にここで集合するはずだったけど
誰よりも早く着いてしまった私たちは退屈で外は暑いし、何よりストーカーがいるかもしれないから
先に中のロビーで椅子に座って2時間ほど待機
こうして待っている間にも繰り返し紙が落ちてきて
とうとうホテルの中まで尾行してきたか?
不安を抱えながら2時間後、他の生徒も先生も合流して
チェックインを済ませて、それぞれ指定された各部屋に入る
私たち生徒の部屋は全学年、全クラス、全て4階にある
1クラスにつき5人ずつ1つの部屋に泊まるルールで
私の泊まる部屋は401号室
ここで亜里沙とも班で一緒だった3人とも部屋がバラバラになってしまうのが寂しいけど
とりあえず荷物を降ろして、私服に着替えて
私たちは食堂に行って夕食を食べる事に

雪穂「やっぱりすごい!リゾートホテルというだけあって夕飯は和と洋を兼ね揃えたバイキングが食べられるなんて….」

雪穂「こんなに豪勢な修学旅行なんてないよ」

亜里沙「ハラショー!ロシア料理も好きだけど、日本の料理も他の国の洋食もおいしい!」

『16』

雪穂「どうしてこの期に及んであの紙が落ちてくるかね?」

生徒A「なんかここまで続くと食欲も失せるよ」

とりあえず落ちてくる紙は気にせず、私は好きなだけお腹いっぱい食べまくる
そして食べ終わって部屋に戻り、入浴の準備をする
1クラスずつ時間が分けられてるけど、1組の私たちは一番乗りでお風呂に入る事になった
相変わらず入浴中にも場所を選ぶ事を知らずにあの紙は落ちてきた
水面には大量の紙が溜まっている
しかし浴室全体を見渡しても、この時間は学校が大浴場を貸し切っているため


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