【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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25: ◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:28:02.78 ID:oDG5Ig1P0
偶然にしては出来すぎてるわよ

いろは「それで学校の先生から電話来て慌てて妹を探しに神浜まで駆けつけてきたんです」

やちよ「まあそのお姉さんも魔法少女なんだし、一応ウワサや魔女絡みの事件だって可能性も考えられるわ」

やちよ「その上で行動するのは魔法少女….いや、姉の鑑よ!」

いろは「その人、昔神浜に住んでいたらしくて大体の事は知ってるって言ってました」

やちよ「神浜出身のベテランならそれなりに強いのも納得ね」

いろは「でも今はその実家が無くなってて、帰る場所がないから公園で野宿する予定だったみたいで」

いろは「そこで今日、傭兵から助けてもらい家まで見送ってもらったお礼に泊める事にしたんです」

やちよ「その人もその人で苦労してるようだけど、泊まる所が見つかって」

やちよ「あなたたちも何かとツイてるわね」

いろは「やちよさんも今日は一人なんですか?」

やちよ「いいえ、そのお姉さんと同じように失踪中の妹を探しに神浜まで訪ねてきたのよ」

やちよ「それも見るからに無鉄砲で無知な新米の魔法少女なんだけど、あなたみたいにまっすぐで純粋な子で守りたくなるような存在よ」

いろは「歳はどれくらいなんですか?」

やちよ「あなたよりも2つくらい年上で東京の千代田にある秋葉原の名門校「国立音ノ木坂学院」から来た高校生よ」

いろは「そうなんですか?私を助けてくれたお姉さんも同じ高校に通ってるって言ってました」

やちよ「あら奇遇ね、これも運命なのかしら?」

いろは「そういえばこの前、口寄せ神社で一緒に戦ってくれた希さんも音ノ木坂高校の生徒でしたっけ?」

いろは「世の中って思ってたより狭いんですね」

やちよ「ふふん、明日は午前10時に万々歳に集合よ」

やちよ「長くなってごめんなさい、そろそろ寝るわ」

いろは「おやすみなさい」

―ガチャッ

環さんを助けてくれた勇者がどんな人か見てみたいものね
もし会ったらお礼するどころか、ウワサを壊滅させるのに協力をお願いしたいくらいだわ
さて私も寝るとしましょう


――ここから絵里視点――

私は寝たフリをして廊下で電話している環さんの声を盗み聞きした
誰かと話しているみたいだが向こうの声は聞こえなかった
しかし環さんのある一言で電話の相手が誰なのか気付いてしまった
そう、七海やちよ
彼女もあのやちよと何らかのつながりを持っているに違いない
だからと言って環さんを敵視するわけじゃないけど
明日例の場所で会う約束をしているようだった
おそらく穂乃果も一緒なんだろう
でも私は、私だけは….
七海やちよに…..やちよにだけは会う事が出来ない
悪いけど環さん、あなた一人で行って
神浜駅までは一緒について行ってあげるけど
その先でやちよに会ったら本気で抗争になりかねない
下手に会って誤解されるよりも、私はそこに現れない方がいいの
だからせめて環さんと穂乃果だけでも無事でありますように….




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