【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:24:36.13 ID:oDG5Ig1P0
メニューには写真もなく、特別な記載もなかったんだけど
穂乃果「あの、ごめんなさい」
鶴乃「どうしたの?」
穂乃果「穂乃果の知ってる量と違う気がするんだけど….」
穂乃果「思ってたより多くないですか?」
鶴乃「普通のお客さんはこんなに食べられないから同じ値段でも量は並盛だけど」
鶴乃「魔法少女の胃袋に限界はないって聞いてたから」
穂乃果「こんなに食べきれる自信がありません」
穂乃果(これほどの量、いくら大食いの花陽ちゃんでも無理だよ)
やちよ「そうよ鶴乃、少しは加減しなさい!」
鶴乃「ごめんなさい、残してもいいよ」
鶴乃「最悪お持ち帰りのサービスも承るから」
やちよ「まったく、新規のお客さんにはもうちょっと気を遣いなさい」
―prrr
穂乃果(絵里ちゃんからだ)
穂乃果「七海さん、先輩から電話あるんでちょっと失礼します」
やちよ「わかったわ、出てらっしゃい、私は先に食べてるね」
一旦、店の外に出て駐車場で話す
穂乃果「絵里ちゃん、本当に今夜公園のベンチで寝るつもり?」
絵里「そのつもりだったけど幸運が味方してくれたのか、泊めれくれる人が見つかったのよ」
穂乃果「よかった〜!穂乃果すっごく心配しちゃったよ」
絵里「そんな余裕があるなら妹の心配しなさい」
穂乃果「それで、宿貸してくれる人ってどんな人?」
絵里「宝崎に住んでる中学生の女の子なんだけど、今日その子が街で傭兵に絡まれている所を助けて家まで見送ってあげたのよ」
穂乃果「そんな優しくてかっこいい事する人なんてにこちゃんぐらいしか見た事ないな」
絵里「一言多いわよ!とにかくその子が帰るまで見守って、着いたら解散の予定だったんだけど」
絵里「助けてもらったお礼に今日泊まって行かない?って向こうから誘われちゃって」
穂乃果「やっぱりすごいな、神浜出身のベテランというだけあって顔も広いんだね」
絵里「神浜にいたのも昔の話でその子も神浜の子じゃないけど、おかげで野宿は免れたわ」
穂乃果「一度会ってみたいな、絵里ちゃんを泊めてくれた恩人に私からもお礼したいから」
絵里「それじゃあ私も穂乃果を泊めてくれた人にお礼しなくちゃね」
穂乃果「それじゃあ明日一緒に神浜で会わせようかな」
絵里「確か七海やちよって人だったわね?」
穂乃果「絵里ちゃん!私名前言ってないのに何で「七海やちよ」の事知ってるの?」
絵里(そりゃ今日会ったばかりの穂乃果よりも私の方が付き合い長いから知ってて当然なんだけど)
絵里「さっき芸能人とか言ってたから、神浜出身の有名なカリスマモデルで検索したら出てきたのよ」
穂乃果「な〜んだ、まあ絵里ちゃんもモデル好きだからファッション雑誌とかよく読んでるもんね」
絵里(なんとかごまかせた….なるべく私とやちよの関係を悟られないように)
絵里「とりあえず一日は凌げたわ、問題は明日よ」
絵里「修学旅行の最終日、帰りのバスが出発する前に亜里沙と雪穂ちゃん、その他行方不明になっている生徒を見つけて、集合場所に連れ戻さなきゃいけない」
穂乃果「もちろんだよ、七海さんをはじめ神浜市の魔法少女に手探りで聞いて回るよ」
絵里「街中での調査は穂乃果に任せるわ、私は中学校の生徒や先生方に聞き込みするから合流出来ないけど」
絵里(目的は事実だけど、やちよに会いたくない口実でもあるわ)
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