【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:22:57.45 ID:oDG5Ig1P0
穂乃果「神浜に行くのはさすがに勇気がいりました」
鶴乃「確かにこの街の魔法少女は市民同士でも揉めるくらいだし、他の街や地域から来た魔法少女なら尚更、敵意を持たれるけど」
鶴乃「十人十色、みんながみんなそうとも限らないし」
鶴乃「よそから来たとかそんなの気にしなくていいよ、鶴乃は大歓迎だよ!」
『21』
穂乃果「また何か落ちてきた」
さっきから一定の時間で立て続けに降ってくる紙は一体何なのか?
鶴乃「何これ?なんか数字書いてあるけど」
やちよ「うちにもさっき2枚落ちたわよ」
穂乃果「よくよく見てみると、さっきより数字減ってないですか?」
やちよ「確かに、それも1時間ペースで降ってくるから」
鶴乃「何かのカウントダウンだったりして?」
穂乃果「穂乃果の17歳の誕生日かな?」
やちよ「そうだとしたら0時まであと6時間しかないでしょ」
穂乃果「ですよね、だって私の誕生日はまだ2週間後だから」
やちよ「だとしたら他に何か心当たりはないのかしら?」
穂乃果「そう言われても、穂乃果わかんないな」
やちよ「やっぱりこれもウワサの一種かもしれないわね」
穂乃果「ウワサ?」
鶴乃「神浜に伝わる都市伝説から生まれた魔物で、人を攫ったり閉じ込めたり」
やちよ「それも倒した所で行方不明になった人は救われるけど、グリーフシードを落とさないから魔女とは似て非なるものよ」
穂乃果「ごめんなさい、神浜市民でない以前に他県の者なんで」
穂乃果「何よりつい最近魔法少女になったばっかりで知らない世界が多くてついて行けないです」
やちよ「混乱するのも無理はないわ、この街をもっと知ってから戦う事をおすすめするわ」
鶴乃「実はね、私もやちよ師匠といろはちゃんと3人でこの前、水名神社に行って「口寄せ神社のウワサ」を倒したんだ」
やちよ「会いたい人に会えたかと思えばそれはウワサが作り出した幻だった」
やちよ「あなたと同じ音ノ木坂の生徒さんもこないだ水名神社で巫女のバイトに来て、同じ魔法少女だったからウワサ駆除に協力してもらったわ」
穂乃果「それって….もしかして希ちゃん?」
やちよ「あら、お知り合い?」
穂乃果「知ってるも何も、うちの高校の先輩で生徒会の副会長やってます」
穂乃果「それに今では身近な友達です」
やちよ「あなたも頼もしい仲間を持ったわね」
鶴乃「東條さん、師匠ほどじゃないけど魔法少女5年やってるだけあってなかなか強い人だったよ」
穂乃果「やっぱり強い魔法少女は他の街でも通用するもんだね」
やちよ「一応これ、私の趣味で作った本だけど」
穂乃果「神浜ウワサファイル?」
やちよ「分厚いノートにこの街のウワサを書き記してまとめたレポートみたいなものよ」
鶴乃「この街を探索してはいろんなウワサを調べて回っては最近集めてるんだよ」
やちよ「妹さんを助けるためにも、この街で生き抜くためにも、これをしっかり読んでおきなさい」
穂乃果「ありがとうございます、帰ったらゆっくり読むんで」
しばらく待っていると注文したラーメンとセットのから揚げ、チャーハンがテーブルに置かれた
鶴乃「お待たせ〜こちら魔法少女サービスになります!」
目の前に出てきたそれは常軌を覆すほどの特盛だった
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