【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:21:28.93 ID:oDG5Ig1P0
いろは「そうだったんですか、まあ当日ばったり来ちゃったんですから仕方ありません」
絵里「とはいえ高校生は立ち入り禁止だし、適当に公園でも探してベンチで寝過ごす予定なの」
いろは「私がこんな事聞くのも大変おこがましいですが、もしよかったら今日は家に泊まって行きませんか?」
絵里「そんな、高校生でベテラン魔法少女の私が….かよわい後輩の家に泊まるなんて」
絵里「そんな図々しくてみっともない事出来ないわ」
いろは「そんな遠慮しないでください、何から何まで助けてもらったのに….」
いろは「何も恩返し出来ないなんて嫌です、一日のお礼がしたいんです」
絵里「本当にいいの?逆に悪いわね、迷惑かけちゃって」
いろは「こういう時はお互い様です、それに私、絢瀬さんともっと一緒にいたいから」
絵里「ありがとう、せっかくだから1日だけ泊めていただくわ」
いろは「明日もありますし、しっかり休んでください」
お言葉に甘えて環さんの家に泊まる事になった
さっそく家に上げてもらう
絵里「お邪魔します」
いろは「さあどうぞ、適当にくつろいでください」
絵里「結構広くておしゃれで綺麗な部屋ね」
絵里「私何も手伝わなくていいのかしら?」
いろは「両親いないけど、料理とか家事は私一人で出来ますから」
絵里「まだ幼いのに偉いわね、うちの亜里沙もこれぐらい出来るようになってくれたら安心なんだけど」
絵里「これが長女として育った賜物なのかしら?」
いろは「妹の面倒を見るのも大変だけど、何だかんだそれが幸せだって思えてきます」
同じ長女として、にこも大家族なだけあって家庭ではしっかりしてるけど
穂乃果に至っては妹に助けられてばっかりで全然姉らしい事出来てないわね
絵里「実はね、今日の昼間に中学の先生から非常の連絡が来て、妹を含めて他の生徒も何十名か行方不明になっているの」
いろは「もしかして…私の妹も例のウワサに巻き込まれていたりして」
絵里「ウワサ?」
いろは「神浜市だけに現れる新種の妖怪?みたいなもので、魔女とは少し違うんですが」
いろは「魔法少女や人間を誘拐しては、現世に戻ってこれないように結界の中に閉じ込める呪いのような存在です」
いろは「私も最初はあの街に伝わる一種の都市伝説だと思っていました」
絵里「ごめんなさい、2年ぐらい神浜を離れていたもんだから、ウワサという存在を全く知らなくて」
いろは「神浜に住んでいる大学生ぐらいの先輩がいて、私がよくお世話になっているベテラン魔法少女なんですが」
いろは「その人曰く、古くから語られていた都市伝説を元に最近生まれた新たな怪奇現象だって」
いろは「さっきから落ちてくる紙だってもしかしたら例のウワサに関係あるかもしれないし」
絵里「上京してからしばらく見ないうちに物騒な街になったものね」
とりあえず私も穂乃果に泊まる所見つかったって連絡しよう
―――一方その頃、万々歳では―――
鶴乃「へぇ〜東京から来たんだ、通りで見かけないと思ったけど」
穂乃果「あなたが七海さんの言ってた鶴乃ちゃん?」
鶴乃「ふんふん!師匠から聞いてたとは話が早い!」
鶴乃「神浜No.1の中華飯店「万々歳」の跡継ぎ娘にして最強の魔法少女、由比鶴乃だよ」
穂乃果「秋葉原の名門校、音ノ木坂高校2年の高坂穂乃果です、よろしくね」
鶴乃「よろしくね穂乃果ちゃん!同い年がいるなんて嬉しいな」
やちよ「あなたたちどことなく似てるわね、髪型といいテンションといい」
鶴乃「いや〜驚いたよ、まさかあなたも魔法少女だったんだね」
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