【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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19: ◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:19:57.36 ID:oDG5Ig1P0
まさか穂乃果が裏でやちよと会っていたなんて…
しかもすぐに仲良くなるなんておかしいわよ
やちよとは昔、ある事件がきっかけで喧嘩しちゃって絶交したっきり一度も会ってない
上京してから今はもう水に流して意地でも思い出さないようにしていた
そんな私と因縁を持った敵と私の可愛い後輩が親しくなるのが許せない
でもそれは穂乃果を思っての心配なんかじゃなくて、やちよに対する嫉妬からくるものなのかしら?

絵里「お待たせ、少し電話が長引いてごめんなさい」

いろは「いいえ、大事な連絡かもしれないのでお構いなく」

絵里「それで環さんの家ってどこかしら?」

いろは「すいません、私スマホの扱いが難しくて」

いろは「地図とかルートがまともに理解できなくて」

絵里「それなら住所教えてくれる?」

いろは「へっ?」

絵里「私が調べて、今から案内するから」

いろは「こんな時まで助けてもらっちゃってすいません」

絵里「いいのよ、中学生がこんな暗い時間に一人で街を歩くなんて見過ごせないもの」

とりあえず環さんに教えてもらった住所を頼りに地図のアプリで経路を調べて指示通りに進んでいく
妹と同じ年頃とはいえ、うちの亜里沙よりよっぽどしっかりしてるけど

『22』

絵里「ハラショー!これは一体何かしら?」

突然、謎の数字が書かれた紙が落ちてきた

いろは「何かまた落ちてきました」

いろは「心当たりはないんですが、今日の夕方に水を無料で配っている屋台を見つけてはそこに寄ったんです」

いろは「何でも「フクロウ幸運水」とか言って、美味しいだけじゃなく飲んだその日から24回まであなたに幸運が降り注ぐ」

いろは「水をくれたおじさんからそのような説明を聞きました」

絵里「なんか胡散臭い占いみたいね」

いろは「一種のおみくじみたいなものかもしれません」

いろは「それにしても気になるのは紙が決まって私の所に落ちてくるんです」

絵里「例の水売り屋が仕組んだ嫌がらせかしら?」

絵里「もしかしたらストーカーに狙われているって事も考えられるわ」

いろは「まさか、さっきのおじさんに後を付けられていたりして?」

絵里「おじさんじゃなくてもその一味である事は確かよ」

絵里「明日になっても同じ事が続くようなら警察に相談しなさい」

いろは「まだ特に実害はありませんが、何かあってからじゃ遅いし」

いろは「明日通報します」

と雑談しているうちに環さんの家に到着

絵里「着いたわよ」

いろは「わざわざこんな遠くまで、ありがとうございます!」

絵里「それじゃあ私はこれで」

いろは「待ってください!」

絵里「あら、何か忘れ物でも?」

いろは「傭兵に絡まれている所を助けてもらった上に家まで見送っていただいて、こんな事聞くのは失礼かもしれませんが」

いろは「絢瀬さんって東京から来たんですよね?」

いろは「今日ってどこか泊まるんですか?」

絵里「今日は妹を探しにやってきたんだけど、神浜では10歳の頃から施設で暮らしていたから、今はその実家がないのよ」

絵里「今日いきなり来てホテル探そうにも、それだけのお金を持ってないし、当日泊まれる所なんてラブホテルくらいよ」


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