【ラブレコ】〜第1章〜穂乃果「待っててね、雪穂。お姉ちゃんが見つけるから」
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12: ◆wU90jn4ibk
2020/09/01(火) 09:06:26.36 ID:oDG5Ig1P0
絵里「みんなの前では言いづらかった、実は亜里沙が….いや、神田女学園の生徒たちが失踪して他の生徒もホテルで待機させられている状況で」

穂乃果「やっぱり亜里沙ちゃんも行方不明か」

絵里「それってあなたの妹さんも?」

穂乃果「そうなんだよ、先生いわく雪穂と亜里沙ちゃんがいるE班のみんなが集合時間になっても戻ってこなくて」

穂乃果「先生方が電話しても繋がらないって、一応私もかけてみたんだけどね」

絵里「とりあえず穂乃果は家に帰ってて!」

穂乃果「どうして?」

絵里「魔法少女のあなたなら分かってると思うけど、これは魔女絡みの事件よ」

絵里「それに神浜市は魔法少女同士の敵対が昔から続いているのよ」

穂乃果「そんなに治安の悪い街なの?」

絵里「あくまでも魔法少女同士の話だけど、何も知らない新米のあなたが立ち入るのは危険すぎるわよ」

絵里「神浜市内にも東、西、中央とそれぞれテリトリーがあって、古くからの住民としてよそ者は街から追い出そうと容赦なく襲ってくる」

絵里「そんな連中ばかりよ、それがあの街のルール」

穂乃果「私も神浜行った事ないからどんな街か知らない、どんな人がいるのか知らない」

穂乃果「でもそんな魔法少女の在り方は間違ってるよ」

絵里「何でも綺麗事で解決出来るほど魔法少女の世界は甘くないわ」

絵里「あなたみたいな右も左もわからない子が神浜に足を踏み入れるなんて自殺行為よ」

絵里「それこそ狼の群れに迷い込む子羊、飛んで火に入る夏の虫」

絵里「あとはベテランの私でなんとかするから、あなたは妹さんが帰ってくるまで待っていなさい」

穂乃果「だったら尚更だよ!正義の魔法少女にベテランも新米も関係ない!」

穂乃果「一人の姉としてこんなの見過ごせるわけないじゃん」

絵里「まったく何かトラブルが起きる度に熱くなって人の話も聞かないで一人で突っ走る」

絵里「どこまでもバカでまっすぐな所、相変わらず穂乃果らしいわね」

穂乃果「えへへ、わがまま言っちゃってごめんね」

絵里「仕方ないわね、ただし今日は野宿する前提になるけどそれでもいいかしら?」

穂乃果「それじゃあ私、雪穂が止まってたホテルにしようかな?」

絵里「ホテルなんてそう当日中に泊まれるもんじゃないわ、泊まれても高くなるだけ」

穂乃果「それじゃあラブホテルとかは?」

絵里「従来のホテルより安いけど、うちらの年齢から考えて尚のこと泊めてもらえるわけがないわよ」

穂乃果「こりゃまいったな」

絵里「未成年、まして高校生なんて入店お断りよ」

穂乃果「そしたら誰かいい人見つけて、土下座して1日だけでも泊めてもらうのってダメ?」

絵里「旅番組のロケじゃあるまい」

穂乃果「でも野宿する勇気ないし、やっぱり帰ろうかな?」

絵里「いいわ、あなたの分だけでもホテル代奢ってあげるわよ」

穂乃果「それでいいの?」

絵里「私はそういうの強いから別に構わない、あなたの方が心配だから」

穂乃果「ありがとう、着いたらまた連絡するよ」

―ガチャッ

秋葉原から神浜なんて距離でいえば遠く感じるけど、電車なら思ってたよりそう遠くはなかった
ここからJR京浜東北線(大船行き)に乗れば1本で着いてしまうほど便利な路線の造りである
1日でも1時間でも早く妹を見つけるため、私は目的の電車に乗った


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