3:名無しNIPPER[saga]
2020/08/30(日) 23:08:47.37 ID:oR7gEo4j0
助手「えー…っとなんすかこの緑ぃチラシ。周囲が信じられない方、生きるのが辛い方、ルーナ教に入ってみませんか。今なら、新規でルーナ教に入信された方に、【大慈大悲のルーナ】による洗別を受けることができます?」
探偵「今回の件は、間違いなく彼女の耳に入っていることだろう。そして、なんらかの調査も行っているはずだ。まずは新規入信をして彼女から話を聞く」
助手「なんでほにゃららルーナさんはそんなことを調べてるんですかぁ?ヘブラって、私聞いたこともないし、きっとド田舎ですよ」
探偵「大慈大悲のルーナの故郷なんだ、霧雨が漂う街ヘブラは」
助手(もしかして、ほにゃほにゃのルーナさんについて探偵はなにか知っているの?)
探偵「そうチラシに書いてある。自分の年表まで作るとは大したもんだガハハ」
助手「ね、年表wwwwww歴史の偉人気取りです?ふはっ!私にも見せてくださいよお」
助手の手で固められていた新聞紙がほどけて、地面に落ちた。
次の日
探偵「俺はたしかに、新規入信をするといった」
助手「うん」
探偵「それは、あくまでふりだ」
助手「うん」
探偵「ではなぜ、手一杯にルーナ教のマスコットグッズを持っている????」
助手「相手を油断させるためですよ?こういうのは第一印象が大切なんです」
探偵「チラシで大慈大悲のルーナのエピソードを見て号泣したあげく、給料を前借りして出ていったと思ったらこれだ。お前、明日からどうやって生きていくんだ」
助手「や、私には、教祖様がついています。必ずや、幸せへ導かれるのです」
探偵「行く先に破滅しか見えないが」
助手「なんですとぉ」
探偵「もう逝ってこい。お前には教会で情報収集をたのむ」
助手「一人です?」
探偵「グッズに囲まれた怪しい女と肩を組んで情報収集ができるか」
助手「給料を上げてくださいね?」
探偵「既に今月分は払ったが、来月以降の給料は働き次第で変わるぞ」
助手「よっし!言質取りましたからね」
助手は、とてとてと慎重にグッズとのバランスを取りながら、町の郊外のルーナ教の教会へ歩き始める。
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