五更瑠璃「それで、飲むの? 飲まないの?」高坂京介「わかった……頂くよ」
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5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/24(月) 21:43:59.95 ID:tDpFUbRvO
「んぐっんぐっんぐっ……ぷはーっ!! くぅ〜っ!! ドクペ美味えーっ!! もう、この瞬間の為に生きてるって感じがするぜ!!」
「いくらなんでも大袈裟過ぎよ」

まるで風呂上がりにビールを煽るサラリーマンのようなリアクションをした京介にツッコミつつ、私もマッカンのプルタブを開けて、甘すぎる練乳入りコーヒーを口に含んだ。

「どうだ、そっちも美味いか?」

感想を尋ねる京介。この刻を待っていたわ。

「飲んでみる?」
「へ?」
「あなたの奢りなんだから遠慮は不要よ」

ずいっと黄色いマッカンを差し出すと、彼は私が口付けた飲み口を凝視しながら、喉仏を上下させて生唾を飲み込んだ。想定通りね。

「いや、俺はドクペあるし……」
「実は私も、あなたのさっきの飲みっぷりを見せられて、ドクペを飲みたいのだけど」
「じゃ、じゃあ、もう1本買うから……」
「無駄遣いはダメよ。何のためにお互い別々の飲み物を買ったと思っているの」
「は、初めから、このつもりで……?」
「変な言いがかりはやめて頂戴」

無論、このシチュエーションは入念な計画に基づいて進行している。彼に選択肢はない。


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