勇者「この物語の結末は、ここにいるみんなが見たいんだ」
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◆B6Um3JY876
[saga]
2020/08/26(水) 00:08:07.10 ID:in9yJLro0
フハハハハ
そんな会話は地響きのような魔王の高笑いによってかき消された。
「命もない抜け殻を倒しただけで感動するなど、おめでたいにもほどがあるわ」
「今の貴様らに、体力を温存したこの我と対峙する力が残っているというのか?」
「それはどうかな?」
魔王の問いかけに答えたのは、勇者だった。
勇者の声は、魔王の背後から響き、魔王の首には、やはり背後から刃が当てられた。
「フハハハ。我に文字通り刃が立たなかったことを忘れたのか?」
「いやな、何でお前と戦ってる最中に亡骸たちが呼びよせられたのかを考えてみたんだ」
「ほう……」
「確かにお前の体には全く刃が立たなかった」
「外骨格も防具も持たないのに刃が立たないということは、何らかの魔法の力によるのだろう」
「そんなお前がなぜ、あのタイミングで亡骸を呼んだのか」
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