【ミリマス】 高山紗代子「あなたと一歩、近づける時間」
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6:名無しNIPPER[saga]
2020/08/23(日) 11:45:47.23 ID:ZPwxV11E0

 どれだけの想いがこめられていても、時間はどこでも誰にでも平等に、無慈悲に流れていく。ダンスが終わり音楽が消え、ステージの上に静寂が訪れた。

これは、パフォーマンスと歓声との狭間にある、余韻とすら言えない刹那的な時間。すぐにでも興奮と称賛の歓声でかき消えてしまう、儚い時間であるはずだ。

 この静寂が永遠に続くはずなんてない、そんなことは百も承知している……それでも俺は息を呑んだ。

──ワァァァァァ……

呑み込んですぐに大きな歓声があがる。そうだ、それで良いんだ。ほっと胸を撫で下ろす。

 それにしても、やはりウチの劇場とは規模が違う。歓声一つとっても、足の先までビリビリと響いてくるほどだ。今ステージの真ん中にいる彼女がいったいどれだけの音圧を浴びているのか、俺には想像することさえできない……例えそれが、万雷の拍手でなかったとしても。



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