提督「観光するか」 金剛・瑞鶴・響「はいっ!」 空母棲姫「…………」
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妖怪艦娘吊るし
◆I5l/cvh.9A
[saga]
2020/09/02(水) 02:51:07.49 ID:rURYDXBC0
空母棲姫「ん……。…………シンダイトッキュウ アサカゼ トウキョウ ハカタ ナゴヤマデ。えっと……2-2? 2等級A寝台……?」
提督「2-2というのが二号車の二番目の部屋を表わし、最後のは部屋の種類だ。いわゆる、二人用の部屋と考えたら良い。普通の部屋より少し大きめだ」
空母棲姫「…………」ジー
提督「ほら、そんなに見ていたら転ぶぞ。中に入ってからゆっくり見ると良い」シャッ
空母棲姫「! そうするわ」
空母棲姫「……なるほどね。確かに見た目は大きいけれど狭く感じるわ」
提督「だろう? それでもこれは広い方だと思うぞ」スッ
空母棲姫「…………」キョロキョロ
ビィィィィィィッ!
空母棲姫「!?」ビクゥッ
提督「ほら、列車が動き出すから座っておけ」
空母棲姫「は、はい」チョコン
──ガタンッ
空母棲姫「!」ビクッ
タン──ガタン──タン──
空母棲姫「…………!」キョロキョロ
タンタン──タンタン──
空母棲姫「…………」
タタン──タタン──
提督「慣れたか」
空母棲姫「……面白がっていたわね?」ジー
提督「まるで子供のようだった」
空母棲姫「怒るわよ」ジー
提督「すまない。……それで、初めての電車はどうだ?」
空母棲姫「そうね……。海の上ほどじゃないけれど、結構揺れるのね。大きな揺れじゃなくて、小さな小刻みの揺れをしているわ」
提督「敏感な人はその揺れのせいで寝るに寝られないらしい。お前は大丈夫か?」
空母棲姫「……どうかしらね。怖くなったら貴方のベッドに潜り込みましょうか」
提督「それは困るな……」
空母棲姫「冗談よ。さっきの仕返しです」
提督「……僅か二日にして私の相手を心得ているな」
空母棲姫「あの金剛って子を見ていればなんとなく察しがつきます」
提督「……………………」
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