中野攻「墓碑のような夜のビルの前に花束が」 【亜人SS】
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◆8zklXZsAwY
[saga]
2020/08/16(日) 22:14:31.53 ID:FGITa5EtO
秋山さんは笑って、それから話の続きをした。
秋山さんが言うには新亜人管理法に反対している政党の主張にはそれぞれ違いがあって、最大野党は主に個人情報やプライバシーの侵害を軸に反対していて、ほかの野党もだいたいこれに同調してるらしい。それから国会で議席がいちばん少ない政党もこの法案に反対してるんだけど、この政党は反対してるだけじゃなくて亜人にも日本国民と同等の権利を与えるように主張しているってことだった。
「そんなのできんの?」
おれはちょっと驚きながら秋山さんに聞いた。
『ほとんど無理だろうな』
ため息まじりの返答が電話越しに聞こえてきた。
「え、なんで?」
『佐藤のテロの記憶がまだ新しいってのに、亜人の権利なんか主張しても賛同するやつなんかいないだろ? 仮に実現したとして、おれもおまえも亜人だって名乗り出る気になるか?』
そう言われると無言になるしかなかった。亜人であることを隠すのは難しくない。要は人前で死ななければいいだけだからだ。おれも秋山さんも誰にも見られずに死んだし、おれたちが亜人だと知っている人たちはそのことを言わないってこともわかっている。
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