中野攻「墓碑のような夜のビルの前に花束が」 【亜人SS】
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◆8zklXZsAwY
[saga]
2020/08/16(日) 22:16:29.41 ID:FGITa5EtO
それから少し雑談してから、おれは電話を切った。いい加減暑くなっていたから、おれは部屋に戻って窓を閉めてエアコンの風にあたって汗が引くまでベッドの上であぐらをかいて口を開けていた。冷たい風を堪能しながら、なんか扇風機にむかって声を出してるみたいだと思った。口を開けていると喉が渇いてきた気がして冷蔵庫を開けてみたけど、飲みたいものはなかったので、しかたなく水道水を飲んだ。冷たい水を期待したけど、水道水はぬるくてあんまり水分補給になった気がしない。
ベッドに戻り、充電器につないでいたスマホを手に取った。難しいことを調べる気にはなれなくて、パズルゲーでもしようかと思ったけどアプリが重くてログインできなかった。おれはあきらめて今日はもう寝ることにした。
「そういや、あいつも十八か」
眼を閉じる前におれは永井のことを思い出した。
あいつは頭いいし選挙に行きそうだな、と考えた。それからあいつだったらどこに投票するんだろうと考えた。
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