空銀子「竜王の側室にでもなるつもり?」夜叉神天衣「否定はしないわ」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/14(金) 20:49:31.52 ID:H0ikd4c1O
「ど、どうしちゃったんだよ、天衣」

突然嗤いだした弟子に困惑する師匠の八一。
しかし、私は知っている。この小学生をここまで歪ませたのは他ならぬ八一であると。

「ほら、さっさと乗りなさい」
「お、押すなって!」

嗤い終えた天衣が呆然とする八一の不意を突いて車に押し込んだ。それも作戦だろう。
こうなれば、私も一緒に車に乗るしかない。

「流石に後部座席に3人は窮屈ね」

押し込んだ張本人の癖に天衣は愚痴を吐き。

「仕方ないから、私はここで踊ってあげる」
「うおっ!?」

おもむろに腰掛ける。八一の、膝の上に。

「黒いの……一体これは何のつもり?」
「あなたには関係ないわ。空銀子」

関係ないだと。そうはいくか。私は八一の。

「私は先生の二番弟子よ」
「だから?」
「だから、二番目には慣れてるの」
「竜王の側室にでもなるつもり?」
「否定はしないわ」

ああ、そういうこと。これが八一の悩みか。


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