空銀子「竜王の側室にでもなるつもり?」夜叉神天衣「否定はしないわ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/08/14(金) 20:47:06.21 ID:H0ikd4c1O
「そこの黒いの、あんたの師匠が余計なお世話だって言ってるのがわからないの?」
「そう仰らずに、お乗りくださいなお姉様」
猫撫で声に怖気が走る。なにを企んでいる。
「こんなの放って置いて、帰るわよ、八一」
「あ、うん」
八一の手を引き踵を返すと、背後から。
「感想戦はもう済んだのかしら?」
感想戦。その単語が妙に引っかかり尋ねた。
「黒いの、もしかして気づいてるの?」
「ええ。もうすっかり"乾燥"されたようで」
感想ではなく乾燥。たしかにそう聞こえた。
「か、乾燥って、何のことよ」
「ねえ、銀子お姉様」
しらばっくれると、真っ黒な笑みを浮かべ。
「私の師匠は『怖かった』でしょう?」
「っ!?」
思わず下腹部に手が伸びそれが敗着だった。
「フハッ!」
瞬間、高らかに愉悦を漏らす。竜王の弟子。
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
師弟関係では姪に当たる夜叉神天衣の愉悦。
「〜〜〜〜〜っ!! ぶちころす……!!」
高らかな哄笑に赤面しながら、私はこの黒い小童の名前を絶対許さないリストに刻んだ。
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