4: ◆yufVJNsZ3s
2020/08/11(火) 23:23:13.40 ID:AVuudPRF0
ぷは、と空気の漏れる音がした。それがどちらのものだか不明瞭なままに、俺たちは顔を離す。
アイスキャンディはソーダ味だった。懐かしい味。安っぽい味。すぐに鼻から抜けて消えてなくなるくらいの薄らとした。それよりもよほどイクの芳香が強烈であるくらいには。
5: ◆yufVJNsZ3s
2020/08/11(火) 23:24:34.21 ID:AVuudPRF0
右手に持っていたアイスキャンディはその殆どが溶けていて、根元の方に少し残っているだけだ。細く白い指先を水色の液体が濡らしている。
イクが差し出してきたそれを、何のためらいもなく口に運ぶ。そのまま人差し指を舌先でくすぐった。イクは僅かに体を震えさせたが、それが身動ぎなのか身震いなのかはわからない。
アイスの棒が机に落ちる。しかし今の俺には代わりがあった。爪の感触を確かめたり、関節を僅かに噛んだり……感じるいたずらの共犯者めいた昂揚。
6: ◆yufVJNsZ3s
2020/08/11(火) 23:25:28.76 ID:AVuudPRF0
――――――――――
おしまい
リハビリ
7:名無しNIPPER[sage]
2020/08/12(水) 00:12:43.45 ID:vJ2MsZRhO
乙
お熱いのね
8:名無しNIPPER[sage]
2020/08/12(水) 00:38:18.11 ID:jLYOdf6Eo
乙
9:名無しNIPPER[sage]
2020/08/12(水) 17:29:06.04 ID:fZ3FREe/o
お疲れ様
10:名無しNIPPER[sage]
2020/08/12(水) 23:25:52.12 ID:U7M5ALvQo
おつ
すき
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