14: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:15:29.25 ID:OyIzvWrPO
蘭子「あの! あのあの!」
武内P(あんなに我が友、我が友と懐いてくれていたのに……天真爛漫な笑顔を私に向けてくれていたのに……)
武内P(思えばシンデレラプロジェクトは個性的で年頃の女の子たちが集まる場所であり、三十になる男の私は皆さんとどのように接すればいいのか常に考えさせられていました)
武内P(そんな中で、ほぼ無条件に私を慕って懐いてくれる神崎さんはどれだけの癒しだったでしょう)
武内P(私にとって神崎さんは魔王などではなく、どれだけ海が荒れていても大地へと誘ってくれる守護天使のような存在でした。そんな彼女に……私は失望され、見放され……彼女は再び魔王へと堕天した)
武内P(胸が痛くて、吐き気がする。視界も歪んで耳鳴りがする)
が……とも わ……とも!
武内P(え? この声は……?)
蘭子「我が友ー!」
武内P「神崎……さん?」
蘭子「我が友!? 大丈夫ですか? 気分が悪いんですか?」
武内P「我が友と……私を呼んでくれるのですか?」
蘭子「あっ……あれはその……フンッ! 汝が書の女神と寵愛の御子を相手に、戯れが過ぎたと耳にしてな。少し灸をすえてやろうとしただけの事(違うんです。ただプロデューサーが文香さんと幸子ちゃんと、私としたことがないような事をしたって知って……何で私とはしてくれないんだろうって怒っちゃって)」
蘭子「よもや汝がそこまで我が言の葉に怯えるとはな。許せ(けどプロデューサーがこんなにショックを受けるとは思わなくって……ごめんなさい)」
武内P「そういう事だったのですね。良かった……神崎さんに嫌われてしまったのかと。この気持ちはまるで――」
蘭子「ほ、ほお? 我の加護を失うのをそこまで恐れるか。安心するがいい。我と汝は比翼連理の――」
武内P「まるで年頃の娘さんに同じ洗濯機で洗わないでと言われた、お父さんの気持ちのようです」
蘭子「…………………………我が友よ」
武内P「はい」
蘭子「否、我が下僕よ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
武内P「……え?」
蘭子「汝には魔王の下僕であるという自覚が――この魔王のモノであるという自覚がまるで足りぬようだ! 今ここに! 我と汝の永劫の未来のため! 汝の心を我が瞳に捉えん!」
武内P「」
卯月(あわわわわわわ! あの蘭子ちゃんがあんなに怒っているの初めて見ちゃった。プロデューサーさんもショックで放心しちゃって……おいしそ――じゃなくて!)
蘭子「そもそも我と汝は――」
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