武内P「魔神が生まれた日」
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15: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/08/11(火) 04:16:20.11 ID:OyIzvWrPO
――10分後



チーン♪


武内P「」

蘭子「よいか我が友よ。俗物共の戯言で祭事を執り行える日取りは二年伸びたが、そのようなくだらぬ策略で我らの盟約は引き裂くことはできぬ」

武内P「ハイ……盟約、引キ裂ケマセン」

蘭子「なぜなら! その二年の月日も我と汝が共に歩む事に変わりないのだから!」

武内P「ハイ……変ワリアリマセン」

蘭子「ゆ、故に……わ、私が十八歳になるまで」

蘭子「……あと四年、待てますか?」

武内P「ハイ……待テマス」

蘭子「プロデューサー!」ギュッ

武内P「」ユラリユラリ

蘭子「ハッ……ンンッ! よかろう。汝も反省しているようだし、書の女神と寵愛の御子の件は不問に処そう」

蘭子「我は供物を受け取りに行く。闇に飲まれよ!(衣装合わせがあるのでそろそろ行きます。お疲れさまでした!)」

武内P「オ疲レ……様デシタ」


テクテクテク


蘭子「♪〜♪〜」

卯月「あの……蘭子ちゃん」

蘭子「微笑みの天使? 何事か(卯月さん? どうしたんですか)」

卯月「あの……聞きたいことがあるんです」

蘭子「ほう、この我にか。今我は機嫌が良い。何でも申すがいい(私にですか? 何でも聞いてください♪)」

卯月「……魔王になるには、どうすればいいんですか?」

蘭子「なんと。そなたが魔に魅入られるとは……人の世はこれだから面白い(え、卯月さんがですか? びっくりしたけど嬉しいです!)」

卯月(さっき蘭子ちゃんは下僕は魔王のモノだって言ってました。普段もそうですけど、さっきの慌てぶりを見ればプロデューサーさんが蘭子ちゃんに弱い(※)のは間違いありません!)


※年頃の女の子全般に弱い(ただしパッションにはやや弱い程度)


卯月(私が魔王になれば……プロデューサーさんを……あの尊いプロデューサーさんを私のモノに!)

蘭子「魔王へと堕ちる手段だが、そなたから見れば小悪魔の手をひねるより簡単な事よ(魔王になる方法だけど、卯月さんなら簡単です)」

卯月「え?」

蘭子「そも魔王とは悪魔の中でより一等な力を持つ者。そして悪魔とは天使が堕天してなる。天使の中でも天使である汝であれば、闇の力を纏うだけで悪魔に――否、魔王となる!!!」

卯月「!!?」

蘭子「そなたならば我に並び立つ魔王になれよう。その時が来るのを待ち望んでいるぞ。アーッハッハッハッハッハッハッ! 闇に飲まれよ(卯月さんなら立派な魔王になれますよ。その時が楽しみですね、フフ。それではお疲れ様です)」

卯月「うん……お疲れ様」


テクテクテク


卯月「……」

卯月「闇の力を纏えば魔王になれる……闇の力……そうか、私――」


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