26: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2020/08/09(日) 23:45:14.78 ID:S7yVE8bX0
「なにそれ」
「ああ、えっと、これはクーラーボックス」
「それはわかるけど、なんで?」
「良いものが入ってる」
中身を教える気はなさそうだったので「ふーん」と返す。
「まぁ、いいや。でも花火大会は無理にしても、花火はやりたいかな」
「それなら、お安い御用だ」
「どこでも売ってるもんね。今の季節なら」
「そうそう」
「それこそ、コンビニとか」
「今日コンビニ行ってばっかじゃない?」
「コンビニ行ってばっかなのはプロデューサーだけでしょ。しかも同じお店に」
そうだったっけ、なんて言いながらとぼける彼を肘でつついてやる。
それを受けてわざと大仰によろけてみせた彼は、自身で置いたクーラーボックスに足を引っ掛けて倒してしまった。
小さく悲鳴のような声を漏らし、慌ててしゃがみこんだ彼は、中を確認し始める。
その慌てようを見て、いったい何が入っているのか気になったので、秘密にしている手前申し訳ないとは思ったがこっそりと回り込んで中を覗いた。
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