11: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2020/08/09(日) 23:29:28.06 ID:S7yVE8bX0
○
「これでわかったでしょ?」
「凛の可愛さが?」
「それはもうわかってないとおかしくないかな」
「すごい自信」
「一目惚れでスカウトしてきた人に担当されてるからね、私は」
「それもそうだ」
何度か躓いたこともあって、砂まみれになった私達は、ズボンが汚れることも気にせず砂浜に座り込む。
朝早くから汗だくで砂まみれで肩で息をしているアイドルとプロデューサーの取り合わせは、誰がどう見てもおばかだと思うに違いなかった。
あっつー、とシャツをぱたぱたとさせて申し訳程度の風を集めているプロデューサーに向かって「次は飲み物! あとアイス!」と宣言した。
「わかってんじゃん。渋谷さん」
「そう。渋谷さんはわかってるんだよ」
「でも、その前に足洗って、着替えだな」
「私が全部決めるんじゃないの?」
「じゃあ、どうするっていうの」
「足を洗って、着替える」
「了解!」
またしても敬礼をするプロデューサーだった。
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