高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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51: ◆jsQIWWnULI
2020/08/30(日) 18:57:42.51 ID:s2H4XrND0
来たことのない水路でゴンドラを漕ぐのは、結構神経をすり減らす。慎重になりすぎるあまりゆっくりになって、他の人の進行を邪魔してもいけないし、だからと言ってゴンドラの規定スピードを超える速さで移動することもできない。水先案内人はいつだって、一定のスピードを求められるのだ。

のろのろ

……なんて言っても、今私は既定のスピードより遅いスピードで走行しているけど。

すると、私のゴンドラを巧みによけながら進んでいくゴンドラが一つ。姫屋の制服に身を包み、長くきれいな髪の毛をなびかせながら、ほれぼれするような操舵技術で私のゴンドラを避けていった。

「あ」

そのゴンドラを見て、アイさんが口を開く。

「どうしたんですか?」

「いや。さっき藍子ちゃんのゴンドラを抜かしていった人、晃さんだったから、つい……」

「晃さん?」

「そう。旧・水の三大妖精の一人で、今でも現役で水先案内人をしているすごい人なんだ」

「へぇ〜。知らなかったです」

水の三大妖精というのは知っていたが、彼女がそのうちの一人だったとは知らなかった。

「……いずれ、藍子ちゃんも会うことになるかもね」

アイさんはそう言いながら、少し懐かしそうな顔をした。


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