高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/08/30(日) 18:54:41.64 ID:s2H4XrND0
「これで藍子殿に追いつきましたよ!」
二人が嬉しそうにそう言う。そんな二人を観て、私もなんだかうれしくなって。思わず二人に抱き着いた。
「おめでとう!あずきちゃん、あやめちゃん!」
「これでお揃いだね!」
あずきちゃんとあやめちゃんが、ぎゅっとかえしてくれる。
「これから、もっと頑張らなくては、ですね」
あやめちゃんが言う。
「うん。一人前の水先案内人になれるように、これからも三人一緒に頑張ろうね」
「今まで以上に練習に気合を淹れなきゃだね……あ!」
何かに気が付いたのか、あずきちゃんが突然叫ぶ。
「ど、どうしたの?」
「あやめちゃん、今何時?」
「……八時、五分前です」
「ヤバ!いつの間にそんなに時間が!?始業時間に間に合わなくなるかも」
時間を見て、いきなり慌て始める二人。
「とにかく、私たちも片手袋になったってこと、いちはやく藍子ちゃんに伝えたかったから……」
あずきちゃんはそう言うと、「じゃあまた後で!」と言って、走り出した。あやめちゃんも、「では後日!」と言うと、あずきちゃんについていってしまった。
「……ああ、そう言えばミドルスクールか」
すごい勢いで見えなくなっていく二人の背中を眺めながら、私は二人の慌てぶりに納得がいった。
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