高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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◆jsQIWWnULI
2020/08/30(日) 18:53:40.89 ID:s2H4XrND0
前略
アクアに来てから、約半年が過ぎました。いよいよ夏本番です。最近流れる潮風が、濃いものになったような気がします。
「藍子ちゃ〜ん!」
朝、いつも通り眠たい目をこすりながら制服を着ていると、外からそんな声が聞こえた。
「ん……?なんだろう……?」
私は急いで制服に身を包むと、ベッド近くの窓を開け、顔を出した。そのまま外を覗き込むと、そこにはあずきちゃんとあやめちゃんが立っていた。
「あれ、二人とも……どうしたの?今日はたしか合同練習の日じゃなかったはずだけど……」
「ええ。ですがわたくしたち、藍子殿に見せたいものがあるのです!」
あやめちゃんが、興奮したようにそう言う。
「見せたいもの?」
「うん!」
あずきちゃんも元気にそう頷く。
「ちょっと待ってて」
私は二人にそう言うと、窓を閉めて二人のいる方へと向かった。
ARIAカンパニーの前にいる二人の前に私が到着すると、二人はいっせいに両手を見せてきた。
「じゃ〜ん!」
二人の手には、手袋が片方ずつ。
「あ」
「そうだよ!あずきたちも、この前シングルになったんだ!」
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