魔王と魔法使いと失われた記憶
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625: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:00:54.94 ID:bvl3ZNmeO
目が覚めて時計を見る。5と半刻。枕は変わっても、寸分違わないことに私は満足した。
ここには信徒はいない。いるのは私と、「魔法環」で拘束されているエストラーダだけだ。

残る血はわずか。完成前に彼を解き放ったのは、私らしからぬ失敗だった。

以下略 AAS



626: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:01:21.83 ID:bvl3ZNmeO


……許されない。


以下略 AAS



627: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:02:03.06 ID:bvl3ZNmeO


全ては、予定通り、予想通りに行われねばならない。こんなことはあってはならぬ。断じて。そう、断じて。


以下略 AAS



628: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:02:36.44 ID:bvl3ZNmeO


ジリリリリ!!!


以下略 AAS



629: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:03:12.71 ID:bvl3ZNmeO
あまりに予想外の声に、私は絶句した。なぜ彼が?
そして……なぜ私がここにいることを知っている?

……気に食わない。心底気に食わない。現状は、あまりに想定を外れている。

以下略 AAS



630: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:03:47.93 ID:bvl3ZNmeO
「私の知ったことじゃない」

『にしてもだ。俺たちは15年も、『契約』であいつを縛り付けてきた。逆に言えば、15年は従順だった。それが何故急に心変わりする?』

「……待たせ過ぎた?」
以下略 AAS



631: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:04:19.95 ID:bvl3ZNmeO
『…………!!!それか!!!』

「ええ。彼女の『追憶』が、人に対しても使えるなら……人の記憶を思い出させるものならば……寝返りは、あり得る」

そうだ。彼女の魔法は、土地の記憶を呼び起こすものとばかり思っていた。クリス・トンプソンの情報からも、そう判断していた。
以下略 AAS



632: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:04:47.05 ID:bvl3ZNmeO

『……まずいな』

「ええ。本当に始末すべきは、彼女だった」

以下略 AAS



633: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:05:13.55 ID:bvl3ZNmeO
用語解説

「冷蔵庫」

秘宝の一つ。我々が知る冷蔵庫とかなり近いが、動力源は謎。温度調整は任意でできる。
以下略 AAS



634: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:06:23.44 ID:bvl3ZNmeO
今日はここまで。次回以降は戦闘シーン多めです。

なお、この「冷蔵庫」は過去作に近いものが出ています。


635:名無しNIPPER[sage]
2020/12/04(金) 22:30:43.23 ID:/QifgMJn0



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