魔王と魔法使いと失われた記憶
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632: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/12/04(金) 22:04:47.05 ID:bvl3ZNmeO

『……まずいな』

「ええ。本当に始末すべきは、彼女だった」

『了解だ。俺も極力急ぐ』

電話がブツリと切れた。時計はもう6の刻。朝食を取るべき時間を過ぎている。

「……忌々しい……!!!!」

私は椅子を蹴り上げた。あらゆることが、予定通りになっていない。心底忌々しい……!!


彼らがどこにいるか、凡その見当は付いている。襲撃予定は朝の9の刻。


予定された、平穏で無駄のない日々を取り戻すのだ。





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