魔王と魔法使いと失われた記憶
1- 20
568: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/11/22(日) 14:20:16.19 ID:Y/Qr2n33O

私が目にしたのは、「サンタヴィラ滞在の項」という章だ。
かなり頻繁に訪れているらしく、馴染みの宿に泊まった辺りの情景からその章は始まっていた。
そして、彼がここに来た目的。それは……

「気が付いたか」

エリックが私を見た。

「……うん。開祖ダーレンって、遺跡の探索も行ってたのね」

そう、彼が訪れていたのは「ガルデア遺跡」。魔王ケインが、正気だった時に調査を行っていたという遺跡だ。

「そうだ。そして、そこから先数ページが破られている」

「……!!本当だ……」

「ああ。何か、誰かにとって不都合なことが書かれていたのだろうな。『放浪記』には破られたページが幾つかあるが、中でもこの項が一番多い」

「何でだろう……まさか」

エリックが頷いた。

「父上の件と関連があるのかもしれないな。これが世に出回っていないのも、あるいはそういうことなのだろう」

誰が一体ページを破ったのだろう?あるいは、「サンタヴィラの惨劇」の真相を知る人物が、ダーレン寺にいるのだろうか?



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
761Res/689.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice