468: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/10/24(土) 22:29:33.58 ID:bALXQCzKO
「行っちゃいましたね」
「ええ。そうだ、プルミエール。貴女にはこれを」
教授が懐から何かを取り出した。……これはっ!!?
「ちょ、ちょっとこれって……」
「ええ、『魔導銃』よ。私が使ってたのだけど、餞別としてあげるわ」
「そ、それって、すごく貴重なものじゃ」
「大丈夫、身を守る手段なら他にもあるから。むしろ貴女にはそういうのないし、ちょうどいいと思うわ」
手渡された銃は、ずしりと重い。これ、扱いきれるのかな……
「魔力に比例して威力が増すから、今の貴女なら結構なものになってるはずよ。むしろ、全力で撃たない方がいいかも。被害が大きくなるから」
「わ、分かりました。大切に使います」
「そろそろ行くにゃ!夕方までに宿場町に着かないとにゃ」
外套を被ったシェイド君が言う。馬に乗ろうとした時、向こうから誰かが馬でやってくるのが見えた。
「……あれって」
「ちょっと待ちな!!」
あの長い銀髪に狐のような耳……デボラさんだ。
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