魔王と魔法使いと失われた記憶
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288: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/21(月) 15:20:56.13 ID:MsiqRxPqO
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階段を下りた先にいたのは、あまりに予想外の人物だった。

「プルミエール!!久し振りぃ!!」

「エリザベート!??何故、あなたがここに??」

「んー、説明は後で。話はエリックから聞いてるよね?」

「ええ。エストラーダ侯が、邸宅ごと消えたって」

ランパードさんが険しい表情で私を見た。

「そうだ。俺の推察が正しければ、相手は相当厄介だ。だが、その前に状況を把握しなきゃいけねえ。
そのためには、お前さんの『追憶』が必要だが……姫、同行頼めるか?」

「うん、任せて」

「エリザベートが?」

「感知魔法だけなら、オルランドゥでも教授たち以上だったのは知ってるよね。
極端に高いマナを持つ者や、強い敵意や殺意を持つ者は、200メド先にいても分かる。そこから退避する手段もあるしね。
で、少し離れた場所で、ビクターとエリックには様子を見てもらいます。襲撃を万一受けた時の保険ね」

ランパードさんは「了解だ」と短く言った。

「嬢ちゃんが『追憶』を発動している間の護衛は、俺たちがやる。消えた時の状況が分かり次第、ジャック・オルランドゥのとこに行く。
館を消したのが魔法によるものなのか何なのか、既に館はこの世にはないのかそれともどこかにまだあるのか、その辺りの相談をすることになるな。恐らくは、今後の対応策も」

デボラさんも含め、ここにいる全員が重々しい雰囲気を身に纏っていた。一体、黒幕とは何者なのだろう?



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