240: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/13(日) 20:50:14.73 ID:Wb+JqVAEO
もう一度、攻撃を仕掛けるべきか。俺は逡巡していた。
もう「加速」の効果は切れる。効果が切れたなら、クドラクの攻撃に反応するのは……恐らくはできない。
だが、痛みは感じずとも打撃は与えているはずだ。さっきのような超反応ができるとは思えない。……思いたくもない。
刹那、クドラクが動いた。
迎撃する!そう思い、構えた俺の横を、奴は嗤いながら通り抜けた。
「しまったっっ!!!」
奴の狙いは……路地の奥にいる小娘かっっ!!!
奴の動きは若干鈍ってはいたが、それでも一瞬反応が遅れた。「加速」の効力はまだ残っている。しかし……追い付けるのか??
振り向いて後を追う。路地の入口から、怯えている小娘の……プルミエールの顔が、月光に照らされた。
「オワリヨ」
761Res/689.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20