241: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/13(日) 20:50:47.47 ID:Wb+JqVAEO
何を救うべきか、何をすべきか。父上の言葉が、脳裏を過る。
今から追っても間に合わない。しかし……
俺は、右手を振りかぶった。
ザクッッッ!!!!
投げ付けた短剣が、クドラクの肩口に突き刺さる。致命傷ではない。それでも動きは、僅かに止まった。
その時間だけで、俺にとっては十分だ。大きく踏み込み、右脚の親指で地面を「噛む」。……そして。
ドグンッッッッ!!!
2発目の「零勁」を背中に受け、クドラクが「グッッ」と呻いた。俺は刺さっていた短剣を、思い切り上へと薙ぐ!!
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