239: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/13(日) 20:49:31.23 ID:Wb+JqVAEO
「……加速(アクセラレーション)2」
一気に踏み込む。持続時間は、「2倍速」ならせいぜい15秒!この間に、決着を……
「ニィ」
下から懐剣が跳ね上げられた!?俺はそれを僅かに交わす。
もう一度首筋に剣を振り下ろすが、これも僅かに外された。やはり、理外の動きだ。……ならばっ!
振り下ろした右腕の陰に、左拳を隠す。怪物とはいえ女にこれを叩き込むのは惨いが、もはややむを得ないっ!!
右脚の親指に力を入れ、そこを起点に腰をさっきとは逆方向に回す。左拳の先にあるのは……クドラクの肝の臓だ。
ダーレン寺流奥義が一つ……「零勁」。
ドグンッッッッ!!!!
「カハッ!!?」
クドラクの身体が、崩れ落ちる。身体の内部に力を送り込む「零勁」を、2倍速で撃ったのだ。立てる存在は、いない。いるはずが……
ビッッッ!!!
「何ッッッ!!?」
予想外の反撃。頬に、熱い痛みが一筋流れた。
思わず再び距離を取る。口元から血を流しながら、クドラクは……嗤っていた。
「……イタミハネ、モウカンジナイノ。コノカラダハ、モウコワレカケ。
……ダカラ、アナタノコウゲキハ、イミガナイ」
どういうことだ?ファリス・エストラーダの意思は、もうないのか?
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