魔王と魔法使いと失われた記憶
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146: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/27(木) 12:33:54.10 ID:IcevcAFHO
「えっ、あっ、うん……私こそ」

コホン、と魔王が咳払いをした。

「……それで、明日は、行くのか?」

そうだった。エストラーダ候の邸宅に、ランパードさんと訪れる予定なのだった。
もし、ファリスさんがクドラクだとしたら……私は、自分を狙う相手の前にノコノコと出向くことになる。

しかし……あの腕。一瞬しか見えなかったけど、男性にしては細過ぎるようにも思えた。
「追憶」で再生すれば、特徴とかもう少しハッキリと分かるかもしれない。そして、それがファリスさんのそれと一致するなら……

私は首を縦に振った。

「……ええ。クドラクの正体を確認するなら、行くべきだと思う」

「だが、恐らくエストラーダは、お前の人相を知ってるぞ?それに、あのランパードがお前を守る保証もない」

「それは、そうだけど……」

変装で何とか誤魔化せるだろうか?……正直、自信がない。

魔王がふうと溜め息をついた。

「俺は、変装についてはよく知らん。だが、ワイルダ組のウィテカーなら詳しいはずだ」

「……え?」

「あいつは元々、暗殺者だった。変装ならお手の物だ」


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