樋口円香「──誠意を見せていただきましょうか」
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13:名無しNIPPER[sage]
2020/08/02(日) 22:39:45.76 ID:YkNVrYJ6o
円香はソファから立ち上がり、事務所から外へと向かった。
……こういうところだ。違和感というか、おかしいというか。円香のことがわからない。もちろん、元々円香のすべてを理解できているわけではなかったし、そんなことができるとも思っていない。それでも自分なりに理解しようとしてきて、最近ではやっと円香のことを少しだけわかってきたかもしれないと思っていたが、振り出しに戻った気分だった。
少しでもわかってきた、なんて思っていたこと自体がそもそも俺の思い上がりだったのかもしれないけど。
「──……あ」
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