千早「私が歌う理由」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:13:03.46 ID:nI3QwB+a0
でも、千早ちゃんの目には観客の様子は映っていないみたいだった。

もしかしたら今こうして歌っている彼女の世界からは観客や私たちの存在は消えていて、

歌とステージと、千早ちゃん自身しか存在してないのかもしれない。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:15:04.68 ID:nI3QwB+a0

あれ?何故か2回同じ書き込みしてしまってる・・・

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以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:16:10.91 ID:nI3QwB+a0
みんなと過ごす時間が楽しくて、自分の目的を見失ってしまいそうになる。

私は歌わなければいけないんだ。あの子が好きだった私の歌を。

そう、私には歌しかないんだから。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:18:16.76 ID:nI3QwB+a0
P「レコーディングお疲れ様。」

765プロ感謝祭ライブの後から念願の歌の仕事が増えてきて、今日は新曲のレコーディングに来ていた。

P「よし、じゃあ帰るか」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:19:35.04 ID:nI3QwB+a0
それなら最初から余計なことを聞かないでほしい、と思ったが、プロデューサーの次の言葉に私は思わず息をのんだ。

P「その歌へのこだわりは、亡くなった弟と何か関係あるのか?」

千早「・・・どうして知ってるんですか。」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:21:02.51 ID:nI3QwB+a0
P「歌のためならなんでも?そんなこと、本当にできると思ってるのか?」

千早「できます。」

P「できないよ。人はそんな風には生きられない。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:22:04.63 ID:nI3QwB+a0
P「・・・」

運転席にいるプロデューサーの表情は後ろにいる私からは見えない。

千早「話は終わりですか?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:25:52.42 ID:nI3QwB+a0
『誰にも、他人に言えないことの一つや二つはあるものです。千早にもあるのではないですか?』

そう四条さんに言われて、思わず優のことを思い浮かべる。
その時、後ろで水風船の割れる音がした。

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:26:42.40 ID:nI3QwB+a0
貴音「千早、どうかしましたか?」

四条さんの心配そうな声で我に返った。

千早「・・・いえ、なんでもありません。」
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:27:43.18 ID:nI3QwB+a0
皆と別れて、優の眠るお墓に来た。今日はあの子の命日だ。

優のお墓の前に水風船を供えて、手を合わせる。

千早(ごめんなさい。私、頑張るから。)
以下略 AAS



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