14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:19:35.04 ID:nI3QwB+a0
それなら最初から余計なことを聞かないでほしい、と思ったが、プロデューサーの次の言葉に私は思わず息をのんだ。
P「その歌へのこだわりは、亡くなった弟と何か関係あるのか?」
千早「・・・どうして知ってるんですか。」
どうして今そんな話をするのか。どこまで知ってるのか。
困惑と不快感と怒り、そして何故か僅かな恐怖が胸の奥に渦巻いた。
P「すまん。最近のお前はちょっと危なっかしいからな。気になって少し調べたんだよ。」
千早「プロデューサーには関係ありません。」
気になった、なんて理由でそんなところまで踏み込んでこられたらたまらない。
これ以上話したくないという意思を込めて、はっきりと言った。
P「どうして自分を責めてるのか知らないけどな、何をしても弟がなくなったって事実は変わらないぞ。」
千早「あなたに何が分かるんですか。」
千早「私は歌わなければいけないんです。あの子が好きだった、私の歌を。
そのためならなんでもします。私には歌しかありませんから。」
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