1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:00:45.00 ID:nI3QwB+a0
アニマスのssです。
はるちはにする予定でしたが、ほぼ千早の心境の変化ばっかりです。
千早が弟の死を吹っ切ってまた歌えるようになるまで、
を自分なりに解釈して書いてみました。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:03:29.20 ID:nI3QwB+a0
プロローグ
千早「不安?」
千早ちゃんがそう声をかけてきた。
3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:04:57.48 ID:nI3QwB+a0
千早「そういえばこんな言葉知ってる?」
緊張を和らげようとしてくれているのだろうか。
わざとらしく、今思い付いた、という風に千早ちゃんが話しかけてきた。
4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:05:58.46 ID:nI3QwB+a0
春香「へー・・・、確かに面白い考え方だね。」
感心して後で誰の言葉か調べてみようと思ったが、すぐになぜ今そんな話をするのかと不思議に思った。
春香「ええと、それが今の状況と何の関係があるのかな?」
5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:07:30.72 ID:nI3QwB+a0
千早「けど、これはライブよ。普段の歌唱力がどうであろうと、関係ない。
普段以上の力を発揮できても、ライブが失敗なら失敗だし、普段の力の半分も出せなくても、
ライブが成功なら成功。そうでしょう?」
6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:08:18.73 ID:nI3QwB+a0
千早「プロデューサー。ええ、そうです。なんとなく、さっきの『不自然なんてない』って言葉と似てないかしら?」
春香「あー!そういうことかあ。やっと分かったよ。」
7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:09:29.04 ID:nI3QwB+a0
P「アイドルの実力を測るのも、どんな仕事ならそのアイドルにふさわしいか考えるのも
プロデューサーの仕事だからな。どんな結果であれ、全責任はプロデューサーの俺のものだろ?
だから、お前たちは余計な心配はせずに自分の仕事をしてくれればいい。
8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:11:14.14 ID:nI3QwB+a0
P「まあ、千早はもともと緊張なんてしてなかったかもしれないけどな。」
千早「そんなこともありませんけど・・・」
千早「でも、私には歌しかありませんから。
9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:12:37.73 ID:nI3QwB+a0
でも、千早ちゃんの目には観客の様子は映っていないみたいだった。
もしかしたら今こうして歌っている彼女の世界からは観客や私たちの存在は消えていて、
歌とステージと、千早ちゃん自身しか存在してないのかもしれない。
10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:13:03.46 ID:nI3QwB+a0
でも、千早ちゃんの目には観客の様子は映っていないみたいだった。
もしかしたら今こうして歌っている彼女の世界からは観客や私たちの存在は消えていて、
歌とステージと、千早ちゃん自身しか存在してないのかもしれない。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:15:04.68 ID:nI3QwB+a0
あれ?何故か2回同じ書き込みしてしまってる・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:16:10.91 ID:nI3QwB+a0
みんなと過ごす時間が楽しくて、自分の目的を見失ってしまいそうになる。
私は歌わなければいけないんだ。あの子が好きだった私の歌を。
そう、私には歌しかないんだから。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:18:16.76 ID:nI3QwB+a0
P「レコーディングお疲れ様。」
765プロ感謝祭ライブの後から念願の歌の仕事が増えてきて、今日は新曲のレコーディングに来ていた。
P「よし、じゃあ帰るか」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:19:35.04 ID:nI3QwB+a0
それなら最初から余計なことを聞かないでほしい、と思ったが、プロデューサーの次の言葉に私は思わず息をのんだ。
P「その歌へのこだわりは、亡くなった弟と何か関係あるのか?」
千早「・・・どうして知ってるんですか。」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:21:02.51 ID:nI3QwB+a0
P「歌のためならなんでも?そんなこと、本当にできると思ってるのか?」
千早「できます。」
P「できないよ。人はそんな風には生きられない。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:22:04.63 ID:nI3QwB+a0
P「・・・」
運転席にいるプロデューサーの表情は後ろにいる私からは見えない。
千早「話は終わりですか?」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:25:52.42 ID:nI3QwB+a0
『誰にも、他人に言えないことの一つや二つはあるものです。千早にもあるのではないですか?』
そう四条さんに言われて、思わず優のことを思い浮かべる。
その時、後ろで水風船の割れる音がした。
18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:26:42.40 ID:nI3QwB+a0
貴音「千早、どうかしましたか?」
四条さんの心配そうな声で我に返った。
千早「・・・いえ、なんでもありません。」
19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:27:43.18 ID:nI3QwB+a0
皆と別れて、優の眠るお墓に来た。今日はあの子の命日だ。
優のお墓の前に水風船を供えて、手を合わせる。
千早(ごめんなさい。私、頑張るから。)
20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:29:28.76 ID:nI3QwB+a0
千早「おはようございます。」
今日は音楽番組の収録のためにスタジオに来ている。
椅子に座ると、テーブルの上に一輪の黒いバラと、一部の雑誌が置いてあった。
21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/08/01(土) 18:31:41.51 ID:nI3QwB+a0
誰か見てくれないかなあ・・・
納得のいく最後にするのに、結構ない頭を絞って考えたんだけど・・・
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