48:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:45:19.07 ID:34E8RAEK0
「.....ヒック」
悔しそうに目に涙を浮かべる黒猫を見て、部長や瀬菜たちはしまったという表情を浮かべる
49:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:45:48.97 ID:34E8RAEK0
俺は黒猫を傷つけたくないから卑怯な手を取った...
黒猫を傷つける痛みに俺が耐えることができない..黒猫に本当の感想を告げるのを恐れ、うやむやにしてしまおうとした..
50:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:46:16.63 ID:34E8RAEK0
「黒猫...」
「なにを情けない顔をしているのかしら?私を見くびらないでちょうだい...」
黒猫は凛とした表情で俺の顔を見据えてきた
51:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:46:47.43 ID:34E8RAEK0
「さて..後は私のだけですね..高坂先輩!!明日はちゃんと持ってきてくださいよ!?」
「あ..ああ..わかってるよ..」
瀬菜のBLシナリオをみんなの前で評論するのか...黒猫の時以上に気が重い...絶対荒れるだろうなコイツ...
52:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:47:24.23 ID:34E8RAEK0
「高坂先輩がシナリオなんて書けるんですか?」
「俺を見くびるなよ瀬菜..この中の誰よりも素晴らしいシナリオを描いているという自負が俺にはある!!」
「それに..黒猫..五更にもイラストを描いてもらっているから、これは俺と五更の合作だ..!!五更と俺の熱い力作をしっかりとその目に焼き付けやがれ!!」
53:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:48:04.94 ID:34E8RAEK0
「俺と五更でお前たちをあっと言わせて見せる!!覚悟しやがれ!!」
俺は黒猫の不安げな声を押し殺して、部長たちに啖呵を切ってやった
54:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:48:46.22 ID:34E8RAEK0
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
「さ、上がって...お父さんもお母さんも今日はいないから遠慮しなくていいよ」
55:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:49:17.28 ID:34E8RAEK0
「ちょっと待ってったらー!あやせー加奈子ー!!」
2階へ上った二人を追いかけると、あやせと加奈子は神妙な面持ちで兄貴の部屋の前に佇んでいた
「いい?開けるよ加奈子...」
56:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:49:44.54 ID:34E8RAEK0
ガチャ...ギィィィ...
カギのかからないドアノブを回すと扉が軋む音を立ててゆっくりと開き...
とくに何の変哲もない兄貴の部屋が姿を現した
57:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:50:13.29 ID:34E8RAEK0
「ウヒヒ..桐乃の兄貴はどんなエロ本を持っているのか...加奈子さまがチェックしてやんよ〜....」
「ちょ..ちょっと加奈子!!」
58:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/28(火) 18:50:44.51 ID:34E8RAEK0
「し...信じられない..あ、あいつ...あやせの写真集をエロ本と一緒の場所に...帰って来たらコロス!!」
「ふ..ふふ...そう..お兄さんにとってわたしの写真集はエッチな本と同じ扱いなんだ...フフ...フフフフ....」
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